修理/保守のギモン

修理/保守についておこたえします


Q1:修理必要と思ったらどうすればいい?
A.下記内容をお手元にご用意の上、弊社営業担当までご連絡ください
(保証書、製品銘板、サービス報告書ご参照ください)
 1. 管理番号 例:DCAN240001
 2. 製品型番 例:DW2255AV2/O
 3. シリアル番号 例:2255001240001
 4. 納品日
 5. 問題、故障、原因等をお知らせください

お問い合わせ先
 TEL:048-569-2121
 Mail:sales@deviceco.co.jp
(件名”WEBサイトからのお問い合わせ”は消さずにお送りください)

Q2:操作/動作中エラーが表示された場合の対処方法は?
A.表示パネルに”エラー表示と警告音”がなります
  エラーが表示されたら以下の確認および対策をおこなってください

エラー表示例


エラー警告音の解除方法
BUZZ OFFキーを押すと警告音が停止します(CPU異常の場合は警告音が停止しない場合があります)
注:下記の対処方法はポジションコントローラの型番“DTもしくはDW”からはじまる機種のみ適用されます。それ以外の機種のエラー対処方法は異なりますので弊社までお問い合わせください。参考:DT、DWポジションコントローラ外観(テンキーとダイヤルがついています)


エラー表示内容
エラー1(Error 1:No Signal Line エンコーダエラー)
原因:ポジショナの動作命令に対して一定時間エンコーダー信号が入力されない時
・電源/制御ケーブルは接続されていますか?
・パワーOFF後5秒間以上経ってから再度パワーONしてください
・光ケーブルの曲げや損傷はありませんか?(ある場合、通信不良の可能性あり)
・ポジショナ側の電源電圧はたりていますか?
(他のコンセントから供給してみる)
・敷設のブレーカーは通電状態になっていますか?
 
エラー2(Error2: Reverse Error 逆起動エラー)
原因:ポジショナ動作命令方向に対して逆方向のエンコーダー信号が入力された時
・ポジショナ動作時にわずかでも逆方向に動作する事がありませんか?
・ 3相 AC200V電源の場合、相が仕様通りになっていますか?

エラー3(Error 3: Opt Line OFF ハードリミットエラー 光通信エラー)
原因:最大リミット信号と最小リミット信号が同時に反応している。光ケーブルの通信が不通になった時
・ 光ケーブルは接続されていますか?
・電源ケーブルはコンセントにささっていますか?
・ドライブボックスまたはポジショナ本体の電源は入っていますか?
・コントローラ及びポジショナの光ケーブル接続コネクタ横の緑ランプは、点灯していますか。(赤であれば未通電/断線です)
・パワーOFF後5秒間以上経ってから再度パワーONしてください
・光ケーブルの曲げや損傷はありませんか?(ある場合、通信不良の可能性あり)
・ポジショナ側の電源電圧はたりていますか?
・敷設のブレーカーは通電状態になっていますか?
・ポジショナのハードリミット”MIN/MAX”は共に検出していますか?
・リミットセンサ位置に障害物などがありませんか?
・エマージェンシースイッチがある場合、スイッチが解除されていますか?

エラー4(Error 4: V-H Unfinish V-H動作エラー)
原因:V-H変換が終了しない時
・センサケーブルは接続されていますか?
・位置カウントのセンサ部からケーブルが駆動部に接続されていますか?
・パワーOFF後5秒間以上経ってから再度パワーONしてください
・ポジショナ側の電源電圧は仕様通りにたりていますか?
・光ケーブルに傷や曲げ、凹部などはありませんか?(ある場合、通信不良の可能性あり)

エラー10(Error 10: Motor Error ポジショナエラー)
原因:ポジショナのモータが異常になった時
・エマージェンシースイッチがある場合、スイッチが解除されていますか?
・ポジショナの負荷が仕様以上になっていませんか?
・パワーOFF後5秒間以上経ってから再度パワーONしてください
 
エラー表示を緊急解除しポジショナを一時的に動作させる方法
何らかの原因でエラー表示された場合、強制的にエラーを解除し一時的にポジショナを動作させる事ができます。対象例:E1、E2エラー
(エラー解除ができないポジショナもございます)

手順1
POWERスイッチを入れた直後、LEDが点滅している間にLOCALキーを5回続けて押します


手順2
LEDの点滅がそのまま継続し、ディスプレイが下記の2種類の表示を繰り返すことを確認します。操作が間に合わず通常表示に戻った場合は再度”手順1”の操作を行ってください

(ディスプレイ表示は製品により異なります)

手順3
または キーを押します

手順4
”Eマーク”があらわれます


手順5
これでエラー解除されて キーを押し仮動作できるようになります
※ご注意
ポジショナを動作させることができますが、この操作はあくまで緊急対処です。このまま操作を続けると危険です。早急に弊社へご連絡お願い致します

Q3:内部データを工場出荷時状態にもどすにはどうすればいい?
A. マスターリセット(初期化)をしてください
何らかの原因でソフトリミットやトリガ等の設定や表示データに異常が発生した場合、ポジションコントローラの内部データを全てクリアし、工場出荷時の状態に戻すことができます。必ず作業前に設定数値をメモしてください

手順1
POWERスイッチを入れた直後、LEDが点滅している間にLOCALキーを5回続けて押します

手順2
LEDの点滅がそのまま継続し、ディスプレイが下記の2種類の表示を繰り返すことを確認します。操作が間に合わず通常表示に戻った場合は、再度”手順1”の操作を行ってください

(ディスプレイ表示は製品により異なります)

手順3
キーを押します。

手順4 
キーを押します。工場出荷時状態にもどります

※ご注意
2軸コントローラの場合、マスターリセットをした軸のみ有効となります(もう片軸には反映いたしません)
Q4:なぜ定期的な保守が必要?
A.性能維持及び突然の故障を防ぐため必要です。定期的に保守を行うことにより、お客様のポジショナは整備され安定に稼働が可能になります。また突然の故障により、お客様の業務に多大な影響を与えてしまうリスクも抑えられます。(突然の故障で交換部品が発生した場合、在庫がない場合もございますので、入手時間を要する場合がございます。また、納品してからかなりの年数が経過している製品によっては、交換部品の確保ができない場合もございます※)
※保守用性能部品の最低保有期間は納品後8年です
Q5:保守実施時期目安は?(交換部品リスト)
A:保守は性能維持のため、一年に一度の保守点検を行うことを推奨しております。ご使用頻度や部品自体の寿命により、交換が必要になる部品が発生いたします。部品交換が必要になる時期は製品によって異なっております。部品の衰えを早めに見つけ対処することで、突然のトラブルを最小限に抑えることができますので、一年に一度のメンテナンスをおすすめします

下記はコントローラと各ポジショナ部品の推奨交換時期(推奨)です。
※交換部品の保証期間は作業日から6ヶ月
    
  ポジションコントローラ 
交換対象部品 取付箇所 故障時の症状 推奨交換時期
バックアップ電池 CPU基板 設定データの消失、正しく表示されない 10年〜
電源スイッチ メインパネル ”カチッ”としない 10年〜

  アンテナタワー(※はオープンサイト用)              
交換対象部品 取付箇所 故障時の症状 推奨交換時期
軸受け ヘッド部 摩耗による固着、削れカスが駆ギア部に混入しモーターへの負荷が増える ※1年、5年〜
タイミングベルト ベルト部 断線による動作不能 ※2年、10年〜
コロ/コロシャフト スライダー部 ガタによる測定精度の低下, 削れカスがギア部に混入しモーターへの負荷が増える ※1年、5年〜
モーター 駆動部 動作不動 ※5年、10年〜
エンコーダー 駆動部 カウンターの誤表示 ※1年、5年〜
SSR
駆動部 動作不動 5年〜
※支線ロープ ヘッド部 風雨対策が弱くなる 1年〜
※プラボルト ヘッド部、スライダー部 ヘッド部、スライダー部の破損 1年〜
※リミットスイッチ 駆動部 動作不動 1年〜
※VHセンサー 駆動部 精度不安定 1年〜
※制御ケーブル 駆動部 動作不動 5年〜

  アジマステーブル/ターンテーブル
交換対象部品 部品 故障時の症状 推奨交換時期
エンコーダー 駆動部 カウンターの
誤表示
5年〜
SSR
駆動部 動作不動 5年〜
ロータリーコネクタ 中心部 ノイズ発生 10年〜
EUTコンセント コンセント部 接触不良 10年〜
モーター 駆動部 動作不動 10年〜
アースバネ(床下) 天板円周 ノイズ発生 5年〜
  上記以外の製品の部品交換推奨時期につきましては、弊社営業担当までお問い合わせください
             
Q6:生産中止部品が故障してしまったら?
A.故障してしまった製品だけの新規入れ替えは、互換性がないため交換作業は出来ず、ポジションコントローラとポジショナの両方新規入れ替えとなります。また測定ソフトウエアの更新が必要となります